ホテルにチェックインする時には、バウチャーを提出。
わたしたちはリフト券も旅行申し込みの時にお願いしていたので、リフト券の引換券があり、リフト券売り場でリフト券と交換しないといけなかった。
リフト券売り場の場所をフロントで聞くと、ホテルの前のゲレンデを降りたところにあるとのこと。
その他、フロントで一通りの説明を聞いて、フロントで案内された階下(1階)の更衣室などがあるところに向かった(フロントは2階)
まず、出発前にホテルに送った宅急便の荷物(家族全員の衣類が入った大きなスーツケースと次男が長男から譲り受けたスノーボード)を引き取ることから始まった。
わたしたちのが自宅から持ってきた手荷物の中は、スキーウエア、ゴーグル、ヘルメット、グローブ、ニット帽など、すぐに着替えられるように持って行った(スキー用の靴下は家から履いていくと言う用意周到さ)ので、引き取るものは次男のスノーボードのみであったのだが。
送ったスーツケースの中味は、チェックインまで必要のないものだ。
まず更衣室で着替えてから更衣室にあったスリッパに履き替え、それぞれのカバンと、履いてきたスノーシューズを1階にあるクロークに預けた。
履物を預けるために、大きめの手つきのポリ袋を用意しておくとよい。
履物をそれぞれ単体でクロークに預けるのは大変だからだ。
我が家はいつも30リットルの手つきのポリ袋を各自用意しておく。
そこに各々の履物を入れ、手荷物と一緒に預ける。
30リットルの大きさがあると、ブーツ型のスノーシューズも入るし、次男の大きなシューズも入れることができる。
次男は更衣室でスノーボード用のブーツに履き替え、ボードもしっかりと抱え早くに用意できていたが、わたしとおやじはスキー一式をレンタルしなければならない。
レンタルスキーなので、私もおやじも柄が同じだ。
貸したスキーに番号があるので間違えないようにとレンタルショップの人から注意を受け、スキー一式を持ってまずブーツを履く場所に移動。
どこのメーカーのブーツだったかわからなかったが、足を入れるところがきつくて履けない。
いや、履いたら大きさは良かったんだけど。履くのに苦労した。
そしてわたしたちは二手に分かれた。
おやじはリフト券引き換えのバウチャーを持って、山麓のリフト券売り場に向かい、わたしと次男は、スノーボードスクールの申し込みに行くために、わたしはスキーを担いで、次男はスノーボードを担いで、山の中腹にあるシェラリゾートから、2人で山を登って行くことになったんだ。
ところが、この日は吹雪と言っていいほどの横殴りの雪。
そして平日。
時刻は朝8時半を過ぎたあたりかと思う。
スクールの申し込み時間は9時15分まで。
スクールの申し込みにはできれば早く来てほしいと事前に問い合わせたときに言われていた。
シェラリゾートのフロントの人にスクールのある場所を丁寧に説明を受けたのだが、外は吹雪で初めてきた場所だ。
先が見えないし、方向感覚もなく、自分が一体どこに向かっているかわからない。
歩いているところは正式にはゲレンデの中だよ。
吹雪の午前8時半過ぎ。
平日のせい?吹雪のせい?
近くにはスキーヤーもスノーボーダーも誰もいないの。
それに降りしきる雪の中、ゲレンデすら整備されてない。
方向的にはこっちだと思うけど、本当にスクールの場所はこっちで良いの?
誰かに聞きたくても人がいないんだもん。
不安でどうしようもなかったよ。
雪山で遭難する恐ろしい話を聞くけど、ただの吹雪のゲレンデだから絶対に遭難することなんてないけど、雪山での遭難する恐さを垣間見た気がした。
そして、歩いている今、何時になるのかもわからない。
とても長いこと歩いているように思った。
でも、実際そうでもないんだ。
歩き始めた場所はすぐそこだ。
スキーブーツは重く歩きにくい。
長いスキーも滑るために使えないのなら無用の長物だ。
吹雪だから顔は冷たいのに、身体からは汗が噴き出している。
額からも汗が垂れてくる。
スクールに入れてあげなければ今日初めて履くスノーボードで次男は何もできない。
履き方すら知らないだろう。
スキーなら教えることはできても、スノーボードは全く駄目だ。
私はスノーボードの知識は全くない。
スクールにたどり着けなければ次男は午前中何もすることがなくなる。
それはあまりにも可哀想だ。
もう方向感覚はない、この山を登ってていいのか、そして右へ行ったらいいのか左へ行ったらいいのかかもわからない。
遠くに(実際はそう遠くないのだが、その時はそう思えた)リフト乗り場があった。
リフトは動いている。
そうだリフト乗り場の人に聞こう!
次男を残し、スキーを置いてリフト乗り場に向かった。
係の人に聞いたら、スクールはまだ山の上だと…。
愕然とした。
こんな中をまだ歩くのかと。
あまりの状況に「もういいよ」とあきらめる次男。
あきらめない母「とにかく行こう」と言って、また歩き始めた。
あきらめるのはまだ早い。
ベストを尽くしてダメなら仕方ない。
でもそこまでしてないじゃん。
着いた時に受付時間を過ぎていたら諦めたらいい。
初回980円!ヘパリーゼZ!
どれだけ歩いたかわからないが、汗だくだくになって、やっとスクールが見えてきた。
「あった!あそこだ!」
スクール目指してもうひと頑張り歩いた。
結局、スクールに到着したのは9時13分ぐらいのことだった。
受付が終了する時間の2分前だった。
おやじはリフト券を手に入れたら、リフトでここまで来られるので、もうすでに到着しているかと思ったが、おやじはいなかった。
すぐに次男のスクールの手続をして、リフト券の引き換えに行ったおやじを待つことにした。
スクールの講習は9時半からなので、それまで次男とスクールの受付のところで待っていた。
おやじもそのうち来るだろうと思って…。
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