蔵王温泉スキー場はリフト券があると、昼間はロープウエイで山頂まで行き、樹氷の中を滑ってくることができる。
蔵王に行ったらやはりこれはぜひやってみたかったことの一つだ。
ゲレンデ案内を見ると、山頂からの下りは中級コースとなっている。
実はわたしのスキーの腕前は大したことがないので、中級コースは全く自信がないのだ。
でも何とかなると思い、蔵王2日目の昼間、家族3人でロープウエイで山頂駅を目指したのだった。
まず、山麓駅から「樹氷高原駅」まで行く。そしてそこからもうひとつロープウエイを乗り継いで終点の「地蔵山頂駅」に行く。
ところが、この日はゲレンデは雪。
でもどうしても行きたかったわたしたちは20分ほど待ってまず山麓駅から樹氷高原駅まで行ったのだった。
ゲレンデが雪なら山頂へ行けば行くほど雪はひどくなっていく。吹雪のためロープウエイから楽しみにしていた景色は全く見えずだ。
そして樹氷高原駅から乗り継ぎのロープウエイに乗り地蔵山頂駅に到着した。
地蔵山頂駅にはお地蔵さんが祀られているようなので、私はぜひお地蔵さんにご挨拶がしたかった。
しかし、それどころではなかったのだ。寒さは表現しがたいものになっていた。
寒い!
ひどい吹雪だ!
視界がほとんどない!
すべてが凍り付くそんな感じだ。
生協で購入する冷凍品になったような気分だ。
いやいやこれから冷凍される食品になった気分だった。
ここにずっといたら絶対に冷凍される!と思った。
それほど寒かった。
私のスマホは充電がなくなり、おやじに写真を撮らせたのだが、手袋から手を出したら一段と寒くておやじ泣きそう。
とりあえず樹氷の写真を撮り、滑り始めたのだが…とにかく寒い、寒すぎる。
顔に雪が当たる。冷たい。もうマジで寒さで泣きそうだった。
いや、本当だ、寒すぎて泣きそうになったよ。
中級コースに自信がないなんて言ってるどころじゃなくてとにかく早く滑り終えて、少しでも気温の高いところに行きたい一心だった。
でも吹雪で少し先も見えない。
前に人がいるのが気づいたら(ウエアの色がうっすらと見えてくる。それだけが頼りだ。)衝突を避けて端で止まったりしながら慌てずに滑り降りて行ったが、寒くて泣きそうなことには変わりなかった。
何とか樹氷高原駅あたりまで滑ってきたのだが、その後、どちらに行けばよいのか迷ってしまい、ゲレンデ案内の女性の方に声をかけてもらい一緒に途中まで案内してもらった。
とりあえず、何とか滑り降りてくることができたのだが、やはり雪が降っている時の山頂はお勧めしない。
今回の防寒として良かったのは、わたしの場合は、ヘルメットの上からスキーウエアのフードをかぶり、スヌードをする。
スヌードは首ももちろんのことゴーグルの下まで顔もカバーしてくれる。そして、スキーウエアのフードが固定されるのでフードが外れることもない。
一般的には首を保温するにはネックウォーマーが主流であろう。
でも今回はスヌードがとても役に立った。ちょっと怪しい奴には見られるが、防寒に背に腹は代えられない。顔も隠れるしいいんじゃない?(笑)
今回の教訓は、荒天のときに山頂に行くのははあまりお勧めできないかなと思う。
まあ、でもこれも経験なので、それはそれで今思えば楽しい思い出になったかも…。
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