この本は著者の毒親専門カウンセラーの影宮達也氏の体験談から書かれてある本。
著者は最終的に裁判まで行い毒親と絶縁したとのことである。
わたしも毒親に育てられたという自覚が十二分にある。
本書の中には
「毒親傾向チェックリスト(あなたの親)」
「毒親育ちチェックリスト(あなた自身)」
「成人後のあなたの毒親育ちチェックリスト(あなた自身)」
というものがそれぞれ10項目ずつあり、それぞれ5個以上当てはまるようなら自分の親は毒親、自分自身は毒親育ちであると判断できるそう。
3個以上は予備軍とのこと。
もちろんわたしもチェックしてみたが、すべて5個以上のチェックが入った。当たり前だよな。思った通りだ。
「タイプ・別毒親の棘」という項目もあり、自分の親がどの毒親タイプかも理解が深まった。(わたしの毒親は精神的苦痛を与え、支配的、サイコパス的な要素も多少あることがわかった)
そしてこの本は、ステップ7まで、毒親育ちの判定から、毒親と対決し毒親との和解または決別を選択後、そして和解で必要な行動、決別で必要な行動、また対決後にやるべきことまで書かれている。
毒親と対決して終わりではないのだ。
その後のの心のケアも大切になる。
毒親にされたことは、わたしのように年齢を重ねても、ずっと心にのしかかっている。
わたしもこの本を読んでもう一度自分自身に向き合ってみようと思っている。
わたしの毒親(特に母親)については、もう30年以上付きあってる親友にも話している。
彼女はわたしの気持ちを思いやりながら「でもね、あなたを育ててきた親だから、やっぱり親孝行しないといけないと思うよ。血がつながっているんだから、他人と違ってどんなに言い争って、たとえ傷つけたりしてもわだかまりは残らないんだから。これが義理だったら、ずっとお互い心に引きずるよ。血がつながってるから許せるんだよ。親だから。」って。
そんな言葉も正直言ってつらかった。
わたしは自分の血のつながった親のことをずっと引きずってきている。
著者の「子供を愛さない親なんていないよ」「親の悪口を言う子は悪い子だ」「親もいろいろ大変だったのよ」「世の中には親を擁護する言葉はあっても、子供の気持ちを汲み取ってくれる言葉は意外なほど少ないもの。」という言葉には本当にその通りだと思った。子供の訴えは抹殺されてきたのだ。
どんな親でも自分を育ててくれた人だから素晴らしい、尊敬し、親孝行しないといけないと言われ続けてきた。
そして著者は、欧米と違い親との確執が子供の人生にどのような影響を与えるかについて、日本ではこれまで議論されることがなかった。つまり公共の場で親批判を正当化するのは非常に難しい環境にあったと言えるとのこと。確かにそうだと思った。
「世間が何と言おうと、子供の人生を壊そうとする親は悪い親」だと。それなのだ。
わたしも3人の子供を育ててきた。今思えば、わたしの子育ても知らず知らず毒親の影響があったと思う。
だからわたしも子供たちから見たら毒親なのかも知れない。
今からでも遅くない。
著者の「自らの行いに誤りがあれば素直に認めて謝ることのできる親になる。
そして、そういう親になれるかどうかをセルフチェックし続ける」ということばを胸に刻みたい。
いつもまとまらない文章でどうしようもないのだが…。
書きたいことはまだまだいっぱいあるのけど、もうこのへんで終わりにしたい。
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